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アメリカの自動車保険について知っておくべき情報
想像してみてください。
いつもの通勤途中、あなたの車が交差点に入ったところで、突然、対向車線の車が急カーブを切ったので、避けようとした拍子にあなたは信号機に衝突してしまいました。周りをみても、もう対向車のドライバーはどこにもいません。ニューヨーク州やニュージャージー州などでは、交通事故が起きた場合、過失の有無にかかわらず、自分の自動車保険会社が契約限度額までの治療費を支払う責任を負います。こうした州は、「無過失州」(No fault States)と呼ばれています。しかし、事故の結果、後遺症が残ったり、収入を失ったり、保険でカバーされる以上の追加治療が必要になったりした場合は、自分が加入していた自動車保険の内容や、保険会社の対応が、保障の有無を左右することになります。
もし相手のドライバーが現場から走り去ってしまった場合、あなたは自分の自動車保険会社と戦うことになるかもしれません。自動車保険会社は、加害者のドライバーが無保険だった場合や保障内容が不十分だった場合の補償を加入者に提供しています。最低限の保障内容の場合、支払われる保険金はニュージャージー州では15,000ドル(約220万円)ニューヨーク州では25,000ドル[約370万円])ほどになってしまう可能性もあります。これはアメリカの高額な医療費を考えると、重傷を負った場合の補償には不十分です。このような状況では、あなた自身の保険が、収入の損失、保険による保障を上回る医療費などの損害を補償しなければなりません。だからこそ、自動車保険の契約内容と限度額を把握しておくことが非常に重要です。保険に加入する前に、弁護士の助けを借りたり、保険会社や保険の契約内容について調べたりすることをお勧めします。
残念ながら、保険会社が、保険の加入者がいざ保険金を請求しようとすると、あらゆる理由を並べ立てて支払いを避けようとすることはアメリカではよくあります。あなたが加入した保険会社が、事故の過失責任があなたにあると主張したり、あなたが申し立てるほど重傷ではないとか、既往症があるなどと主張したりして、あなたの被害の認定を最小限にしようとするかもしれません。自分の味方だと思って自分の保険会社に供述した内容が、保険金の支払いを免れるために利用されることさえあります。
事故の相手方が現場に残っているか否かにかかわらず、弁護士の助けを得ることは、事故の被害者として、補償を受ける権利が損なわれないようにするために重要です。保険会社の担当者と話をする前に、交通事故専門弁護士を代理人として雇うのがベストです。事故で動揺している中、慣れない保険会社とのやり取りで不利に扱われないよう、グレイ法律事務所では、保険会社や事故の取り扱いに関して豊富な知識と経験を持つ交通事故専門弁護士があなたに代わって請求を処理し、あなたの権利を守ります。どうぞ日本語で(contact@grayinjurylaw.com)までご相談ください。